作品紹介・あらすじ
食事をどうやって手に入れるか。これは経済学の根本的な問題だ。1776年、経済学の父アダム・スミスは、現代の経済学を決定づける一文を書いた。「我々が食事を手にいれられるのは、肉屋や酒屋やパン屋の善意のおかげではなく、彼らが自分の利益を考えるからである」人々の利己心のおかげで、我々は食事にありつける。合理的な経済人の自己利益の追求が市場を、世界を回すーいや、本当にそうだろうか?ちなみにその夕飯のステー...
感想・レビュー (2件)
経済人に女性は含まれていないこと これまでというか今もかもしれないけど、経済において女性ははじめからカウントされていなかったのだと。 ジェンダーは気になると言うか、女性活躍とか課題として取り上げる中で、そういうことに意識を向けるきっかけになった本かも。 訳者のあとがきで 女性を加えてかき混ぜればいいというものではないと著者はいいます。男性によって男性のためにつくられた枠組みの中に女性を放り込んでも女性の負担が増えるだけなのです。 というのがまとめかな。 課題提起の本だったなと思う。