作品紹介・あらすじ
かつての激戦地・硫黄島。そこに生きていた人々が、現代の私に語りかけル。祖父母の故郷・硫黄島を墓参で訪れたことがある妹に、見知らぬ男から電話がかかってきた頃、兄は不思議なメールに導かれ船に乗った。戦争による疎開で島を出た祖父母たちの人生と、激戦地となった島に残された人々の運命。もういない彼らの言葉が、今も隆起し続ける島から、波に乗ってやってくルルルーー時を超えた魂の交流を描く。
レビュー (1件)
日本本土から遠く離れた、今も奪われたままの硫黄島での暮らし。かつて存在したであろう日々や人物がありありと目の前に立ち上がる筆致にぐいぐいと読み進めたが、読み進めるごとに切なさが増し、静かに感動した。
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