川のほとりに立つ者は

川のほとりに立つ者は

寺地はるな
双葉社 (2025年10月15日発売)
ISBN:9784575528763
本棚登録:10

作品紹介・あらすじ

カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることにーー。「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。

感想・レビュー (1件)

自分は周りの人達をちゃんと理解できているかと考えさせられる。全く同じ能力値の人はいない。一般的に当たり前のことをできない人がいた時に、「その人は他の人より劣っている」と突き放して考えることはその人を理解することをやめていること。もしかしたらその人なりの理由があるのかもしれないと考えないといけないと思える。