新しい星

新しい星

彩瀬まる
文藝春秋
ISBN:9784163914688
本棚登録:83

作品紹介・あらすじ

直木賞候補作、高校生直木賞受賞作『くちなし』から4年ーー 私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと 愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語 幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く……はずだった。順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機ーー娘の死から、彼女の人生は暗転した。離婚、職場での理不尽、「普通」からはみ出した者への周囲の無理解...

感想・レビュー (5件)

青子、茅乃、卓馬、玄也の大学時代の合気道部の親友達4人のその後。茅乃は、乳癌で発病後10年でなくなる。茅乃と娘菜緒との心のすれ違いに涙した。

心に沁みる小説。

大学の合気道同好会の男女四人のその後。子供を亡くしたり離婚したり、癌になったり、パワハラで引きこもりになったり、妻と上手くいかなくなつたり。不幸があると亡くしたものばかりに目がいくけど、本当は残ったものがある。乳がんで再発した女性と娘のやり取りに涙してしまう。その人の為を思ってご飯作って世話をしているのに、イラッときて心無い言葉できづつけてしまう。何故なのか。

ネタバレを読む

青子、かやの、ゲンゲン、卓也の友情。亡くなっていくかやのんとのはなし。心に、深く刻まれました。😭

厳しい、辛い気持ちで読み続け、最後、ちょっとホッと嬉しい気分で読了