作品紹介・あらすじ
安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災難が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い...
感想・レビュー (1件)
見助と日蓮の出会い、鎌倉幕府の腐敗の様子、日蓮宗徒への法難。 日蓮の手足耳目として対馬に向かう二十歳の見助の旅。