作品紹介・あらすじ
村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。27年間、兄だと信じていた男は偽者なのではないかーー。全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。
村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さない...
感想・レビュー (2件)
盲目の人の生活が少し理解できた。 回想して点が結びついていく。闇に香る嘘…タイトルから意味深だった
これは、とても良くできた小説。さすが江戸川乱歩賞