楠の実が熟すまで

楠の実が熟すまで

諸田玲子
角川書店 (2009年7月1日発売)
ISBN:9784048739641
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作品紹介・あらすじ

将軍家治の安永年間、帝がおわす京の禁裏では、出費が異常に膨らんでいた。経費を負担する幕府は頭を痛め、公家たちの不正を疑う。が、確証はなく、探索に送り込んだ者たちも次々に命を落とす。御徒目付の中井清太夫は、最後の切り札として、姪の利津に隠密御用を命じる。御取次衆の下級公家、高屋康昆のもとに嫁ぎ、証拠を押さえるのだ。期限は秋、楠の実が熟すまで。利津はひとり、敵方に乗り込む…。女隠密、利津の運命は。

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