帰りなん、いざ

帰りなん、いざ

志水辰夫
新潮社 (2008年7月1日発売)
ISBN:9784101345222
本棚登録:3

作品紹介・あらすじ

トンネルを抜けると緑濃い山を背景に美しい里が現れた。浅茅が原だ。わたしは民家を借り、しばらくここで暮らすことにしたのだった。よそ者への警戒か、多くの視線を肌で感じる。その日、有力者たる氏家礼次郎、そして娘の紀美子と出会ったことで、眼前に新たな道が開いた。歳月を黒々と宿す廃鉱。木々を吹き抜ける滅びの風。わたしは、静かに胸を焦がす恋があることを知ったー。

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