国宝消滅

国宝消滅

デービッド・アトキンソン
東洋経済新報社 (2016年2月19日発売)
ISBN:9784492396292
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作品紹介・あらすじ

なぜ日本人は、「カネのなる木」を枯らすのか?「国宝」なのにボロボロな理由、日本の職人をクビにして海外へ外注、伝統工芸品の価格は「ボッタクリ」だ、「補助金漬け」の実態、他。「山本七平賞」受賞作に続く衝撃の問題提起。

感想・レビュー (1件)

人口減による地域衰退の中で、日本固有の文化が失われるリスクが高まっている。そのため、文化財保護の重要性が増している。 ①寺社や伝統芸能を行なう空間を、空間のまま保存するのではなく、出来事と合わせて保管することで、観光的価値を高める必要がある。 ②国指定と県指定では、補助に大きな違いがあり、国指定を受けていない場合は、修理を安価に抑えるため、近代的手法に頼ってしまう側面がある。伝統的技法が利用されなければ、その技術も技術者もいなくなってしまう。