作品紹介・あらすじ
沙耶と月也は、湯治のためにひと月の休暇をもらい、箱根に旅立つことになる。といっても関所を越えることはなく、箱根で湯治をして戻ってくるという予定の旅だった。旅の途中、程ヶ谷でひと組の男女と知り合うが、二人はなんと駆け落ちの途中だった。旗本の沢田蔵人の娘・小雪が、足袋問屋の萩尾七兵衛と駆け落ちしたのである。追手に捕まれば斬られるかもしれない、とおびえるふたりを拾って、「四人連れならバレないだろう」と合...
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