作品紹介・あらすじ
そのとき高速のスクリュー音が接近してきた。駆逐艦特有のハイピッチの音だ。「待て、まだ待て!」小柳中佐はタイミングをはかっていた。やがてスクリュー音が最高潮に達したように思えた、その瞬間、叫んだ。「いまだ、吹かせ!」「メインタンク、ブロー!」副長が復唱し、空気長が全タンクの高圧空気を吹かした。イ806の巨体が一気に水平に浮き上がった。ライオンの艦長チップスには、なにが起こったのか一瞬分からなかったに...
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