2022年1月23日
アイネクライネムハマドジーク (ある、小さな、夜の、曲) ・「いいか、後になって、「あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった」って幸運に感謝できるようになるのが、1番幸せなんだよ」 →出会い方より、その人がどんな人か、の方が大事 →出会いは風みたいなもの「その時はなんだか分からなくて、ただの風かなあ、と思ってたんだけど、後になって、分かるもの。ああ、思えばあれがそもそもの出会いだったんだなあ、って。」 ・由美 「でもまあ、悪くはないよね。子供可愛いし 旦那は明らかに妙な男で、何考えてるのかわからないんだけど、馬鹿みたいで嫌いじゃないし。そうだよなあ、悪くはないよ。当たりか外れかで言えば、当たってる方だよ。」「うまく言えないけど、あの旦那とわたしと子供たちの組み合わせがね、わたしは結構好きなんだよ」 ・藤間…私生活はズボラ、でも仕事は真面目 「たぶん、自分の性格を知っているだけに、迷惑をかけたらいけないと思って、会社では必死に、集中力を使っているのかもしれない」 ・セーターのタグを切ったハサミを片付けない(タグも奥さんが捨ててくれた)、そんなことの積み重ねで出ていく奥さん=今の赤羽と周りの先生 →「心のどこかで、これくらいいいじゃないか、と思っているところがあるのかも知れません。反省していない相手はやっぱり、外交上、嫌われますよね。」 ・悪い方の積み重ねで、小さなことで、干渉してくるようになる ・「やっぱり復讐したいんじゃないの?復讐とはいかぬまでも、一言物申したいのではないのか?完全には否定はできなかった」 「彼女が、昔と変わらないままであればいいな」とうっすら感じてもいた。もしそうであるならば、遠慮なく、あの頃の仕返しをしてあげられるからだ。」 →下克上、今まで抑圧されていた人が見返したい、 ・「でも、人生では何が転機になるかわからないですから」司会者はそこで急に、しみじみとした言い方になった。そして、誰に問われたわけでもないのに、かくいう僕も高校時代の合唱コンクールで、と喋り始めた 音痴だったので先生に歌うなと言われたんですよね。当時の僕ももう、自己主張のかぜんぜんできなかったんですけど同級生が画策して、口パクでもいいけど、その前にお前の出番を作る、とか言って、合唱の前に漫才をやらされたんですよ。正直なところ、こっちからすればいい迷惑ですよ。目立ちたくないのに、勝手に向こうは盛り上がって。だけど、同級生が一緒に、漫才のネタを考えて練習してくれて。友達もいなかったので、どきどきしてたんですけど、それがすごく嬉しくて。しかも意外に受けたんですよ。」 「その話、長いの?」 →お節介が自分の好機につながることも。 →他人からすれば、どうでもいい話。 自分にとって価値がある、それで十分。
アイネクライネナハトムジーク
伊坂幸太郎
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