作品紹介・あらすじ
ふるさと水俣のかつての豊かな自然風景を背景に、幼少時の甘い記憶が叙情的に綴られる長篇「椿の海の記」。阿蘇山に近い村で、渡し守をする千松爺と暮らす少女・お葉が動物や山の精霊、風のささやきや草の声と戯れる「水はみどろの宮」。幕末から西南の役の頃の歴史の変革期における南九州の庶民の生の声が響く「西南役伝説」(抄)。代用教員時代に孤児をひきとった際の自伝的作品「タデ子の記」他、詩十篇、新作能「不知火」を収...
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