作品紹介・あらすじ
少年愛、数学、天体、ヒコーキ、妖怪…近代日本文学の陰湿な体質を拒否し、星の硬質な煌きに似たニヒリスティックな幻想イメージによって、新しい文学空間を構築する“二十一世紀のダンディ”イナガキ・タルホのコスモロジー。表題作のほか『黄漠奇聞』『チョコレット』『天体嗜好症』『星を売る店』『弥勒』『彼等』『美のはかなさ』『A感覚とV感覚』の全9編を収録する。
感想・レビュー (1件)
このアプリで自分が読んだ本の感想を投稿しようと思います。記念すべき一冊目。 そもそも僕は理系が苦手科目で、もちろん理数系の知識を深めた、なんてこととは縁遠い生活を送ってきました。理性を養いたいとか何かを理解したいとか、ああいう思いでこの稲垣足穂氏の一千一秒物語を手にしました。本書は、国語便覧でも語られることのない、ガチ理系本と認識しています。ちなみにこれは図書館本であと九冊SF小説ばっかり借りてきました。 全体的には理知的な内容です。歴史すら理知で俯瞰してるように伺いました。哲学は理系にも幅を利かせてるんだなあと思いました。ダンディ名高い稲垣氏みたいですが、社会経験や交渉も経験ももちろんあるだろう、暗いお話も堪能しました。 文学的には無名かつ深甚で蘊奥に富むなあ、と感心します。松岡正剛氏が千夜千冊でよくタグを多様していたな、これが手に取るきっかけですが、どうもこんな感じです。 僕の親世代、親のお兄ちゃん世代に深い感銘を与えただろうことを想像するのが、物凄く容易です。完全に理科趣味です。 僕はそもそも、世界史の受験勉強だけを極めただけの人間なので、歴史関係に関しては任せてください。 気もそぞろで読んだ本なので、次回からは何かを骨子に読んでいきたいと思います。 とりあえず、ハルミン=バルゴと申します、よろしくお願いします。と言うことをお伝えします。失礼します。