魔女の原罪

魔女の原罪

五十嵐 律人
文藝春秋 (2023年4月24日発売)
ISBN:9784163916880
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作品紹介・あらすじ

法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。 一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。 僕(宏哉)と杏梨は、週に3回クリニックで人工透析治療を受けなければならない。そうしないと生命を維持できないからだ。ベッドを並べて透析を受ける時間は暇で、ぼくらは学校の噂話をして時間を潰す。 僕らの通う鏡沢高校には校則がない。ただし、入学式のときに生徒手帳と...

感想・レビュー (1件)

400年前の魔女裁判と、現代社会における犯罪加害者家族の「性悪説」について問いただしていく物語。町の中では異端である和泉と、彼を取り巻く変な人たちの裏側について、法に基づいて進んでいくストーリが気持ちいい。