殺人出産

殺人出産

村田沙耶香
講談社 (2014年7月24日発売)
ISBN:9784062190466
本棚登録:74

作品紹介・あらすじ

「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいいー。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない…。三人での交際が流行する、奇妙な世界を描いた「トリプル」な...

感想・レビュー (3件)

10人子供を産めば1人殺人して良いという時代になった話。 そんな時代が来ない事を祈るのみ

短編四編。殺人出産、10人赤ちゃんを産んだら1人殺していいルール。トリプル、3人でカップルになる。清潔な結婚、セックスをしないで子供を授かる、余命医療が発達して自分の好きな時に好きな死に方ができる