作品紹介・あらすじ
『マチネの終わりに』『ある男』と、ヒットを連発する平野啓一郎の最新作。
舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。
母の友人だった女性、かつて交際関係にあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。
さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知るーー。
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感想・レビュー (3件)
自由死を希望した母がどうしても理解できない朔也。ヴァーチャルな母との会話からなにかわかるのでは?と模索し続ける。三好、イフィー、藤原、
主人公の誠実さがいい。最初は辛かったけど、希望がある終わりでほっとした。
ネタバレを読む
それぞれに、この世界を、自分の生存に必要な方法で認識している。 (中略) だとすれば、僕に今、あの木の緑が、あのように美しく見えていることには、僕が生きていく上で、必要な意味があるのだった。・・・・・・