作品紹介・あらすじ
その路地にさしかかったとたん、ひどく嫌な気分がした。
どういうこともない書店街の一郭。一見見落としそうな路地の突き当りに緑の扉、ハイツ・グリーンホームはあった。
父親の再婚を機に、高校生の荒川浩志はひとり暮らしをすることになった。ハイツ・グリーンホーム、九号室──それは、近隣でも有名な幽霊アパートだった。引っ越した当日、からっぽのはずの郵便受けには、小さい丸い白いものがひとつ、入っていた。プラプラ...
感想・レビュー (2件)
おもしろい
典型的な幽霊物件ものかと思いきや…幽霊よりも恐ろしいのは、やはり人間。最後まで手に汗握る展開が続く、激しくもあたたかいホラー小説。