作品紹介・あらすじ
【第36回小説すばる新人賞受賞作】
定時制高校に通いながら無職の父に代わり働く耕一郎は、ある冬、苦労して貯めた八万円が無くなっていたことに気づく。
このことを父に問い質すと、父は金を使ったことを悪びれもせずに認めた上、予想を超える衝撃の言葉を言い放った。
衝動的に父を殴り飛ばした耕一郎は、雪の中に倒れた父を放置して故郷を逃げるように去る。
しかし、僅かな所持金は瞬く間に減り、逃亡生活は厳しくなる...
感想・レビュー (1件)
耕一は父と2人暮らし。父とうまくうっていない。定時制高校に通い朝は新聞配達。雪の日酔った父を路上でなぐる。殺してしまったと思い逃走。浮浪者、日雇を経た知り合ったおっちゃんとたこ焼き屋。 おっちゃんガンになる。紹介で東京の工場に就職。父が本当に死んでいたか調べる。死んでいなかったが探し当てた時には既に亡くなっていた