こちらあみ子

こちらあみ子

今村夏子
筑摩書房 (2014年6月10日発売)
ISBN:9784480431820
本棚登録:60

作品紹介・あらすじ

第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞W受賞の衝撃デビュー作「愚直であることは人の美点だと思う『こちらあみ子』は、とても面白かったです。僕はあみ子ほど純粋ではありませんでしたが、はみ出し方や失敗の仕方に近いものを感じ、自分の子供の頃と重ねて読んだ部分がありました。忘れられない一冊です。」--又吉直樹あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃ...

感想・レビュー (2件)

おもしろい

1/12読了。不思議な小説。あみ子は現実に存在しそうだがしていない何かメタファーのようにも感じた。実際に存在し接する機会を持ったら距離を置いているかもしれない。なぜか。身の回りの社会的枠組みや自身が生きてきた環境・価値観では異質な者と認識してしまう、バイアスがかかるからだ。そのことを認知した際に、ああ自分はなんてつまらないのだろうと感じた。あみ子のように社会(世間)を気にしないで生きていることから気付かされることも多いのだろうなあ。情景を描く文書が細かく丁寧で想像しやすい。ガツンと場面が切り替わる構成もとても面白かった。