ライキ

2022年9月10日

流石不条理小説と呼ばれる分野の代表作 人間が虫になるから実質仮面ライダー 例えば人外に変身するものだと、『山月記』の李徴が虎になったのが(あっちは人語を話せる分マシか・・・?)思い浮かぶけど、あれは自身の傲慢さが原因(訳わかんないけど)で、それの元になってる『人虎伝』とかだと人と思えないような凶暴な事をしたから、というのが原因ってなってるけどこちらは変身することに関して原因は特に無いのが正に不条理に感じた 因果がはっきりしてる方が分かりやすいし、多分、感情的に飲み込みやすいんだけど、世界は往々にして人にとって不条理だと思っているから、こちらの方が自分的にはしっくり来るところもあった また、仕事に対して文句タラタラだった主人公が、虫になった事で働けなくなって、困窮していく家族を見て何を目指して働いていたかを思い出すのが皮肉だし 妹を音楽学校に行かせたかったって理由もあってとても胸に来た これって主人公が虫になるって突拍子も無いことが起こってるから、見逃してしまうこともあるかもしれないけど 事故に合って体が動かなくなったって代入しても案外話は変わらなくて、思ったより身近な考えでもあると思う 序盤の虫の描写は人によってはキツいかも・・・キツかった 自分の想像力だと、脚の多いゴキブリとかいう最恐の虫しか思い浮かばなくてゾワゾワしてた 全編を通して、主人公、そしてその家族の受けた不条理を描いているが、虫になるという突拍子さで現実の不条理から(読者の)目を逸らしている感じがする

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変身/断食芸人改版

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